夜泣きが酷い赤ちゃんに困ったら見直すべきネントレアプローチ

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子どもを育てる上での最初の壁の一つは「夜泣き」ではないでしょうか?赤ちゃんの夜泣きがひどければ、何度となく夜中に起こされてしまって、親はまともな睡眠をとることができず、イライラがたまってしまう大きな原因となってしまいます。

また、しっかりとした睡眠覚醒リズムが身に付いていないお子さんは、保育活動の中で 人への関心など情動面の問題が 懸念されるといった研究もあり、親が辛いだけでなく子どもにとっても良くありません。

そこでここでは、赤ちゃんの睡眠や不眠症の治療について大学などで行われている研究結果から、赤ちゃん(幼児)の夜泣きへの対処法をご紹介します。

目次

夜泣きの時期、いつからいつまで?

小児の不眠症の治療と予防法

まとめ:夜泣きストレスを一人で抱え込まないで。

夜泣きの時期、いつからいつまで?

赤ちゃんの仕事は寝ることと良くいいますが、特に生後1、2ヶ月の新生児のころは昼と夜の区別もなく、生活のリズムもできておらず、またその睡眠時間も非常に長いものです。徐々に昼夜の区別や生活、睡眠リズムが身に付いていきますが、その後でも夜中に突然理由もなく泣き出す夜泣きがおこってしまいます。(こちらのページで、赤ちゃんの脳の発達との関係をイヤイヤ期や人見知り泣きとともに夜泣きについて説明しています。)

原因の分からない夜泣きにあうと親はまともな睡眠がとれずに苦しい時期を迎えることになりますので、夜泣きはいつからはじまって、いつ終わるのだろうと知りたくなりますが、個人差が非常に大きくいつ終わるとも知れないというのが実際のところです。一般的にいわれる時期としては、生後 4ヶ月〜半年によく夜泣きがはじまるという声が多いようです。

赤ちゃん(幼児)の睡眠時間

参考までにコチラのサイトでは、赤ちゃんの睡眠時間は以下のように紹介されています。ただし、必要な睡眠の長さは個人差があります。昼間機嫌よく元気にしていれば睡眠は足りていますので、何時間寝ないといけないと悩む必要はありません。

月齢 1日の睡眠時間
0~1ヶ月 16~18時間
1~3ヶ月 14~15時間
3~6ヶ月 13~14時間
6~12ヶ月 11~13時間
1~3歳 11~12時間

このサイトでは、睡眠時間を示す以外にも 夜泣きについても、ふれられており、親の接し方とは無関係などうしようもないものともされています。 確かに、赤ちゃんはまだ生活リズムが大人とは違ってできていませんので、夜泣きを全くないようにすることは無理なのかもしれませんし、接し方が悪かったと自分を責める必要は全くありませんが、一方で親による接し方によって、小児の不眠症の治療や予防を行おうという研究は多数行われており、それをまとめて論文も発表されています。

「子どもの早起きをすすめる会」の発起人の一人であり、聖徳大学短期大学部保育科教授の鈴木みゆきさんは「大人が子どもの眠りを軽視して、知らず知らずのうちに睡眠を奪っている場合があります。」と注意を呼びかけています。(読売新聞より)

小児の不眠症の治療と予防法

久留米大学の調査で各所で行われた小児の不眠症に関する研究をまとめた論文によると、就眠に不 適切な寝室環境のような物理的影響や、小児の気質や疾病の有無など原因は様々ですが、親側の行動と赤ちゃんの不眠について着目して研究されている小児の不眠症(夜泣き)の治療と予防法は大きく5つに分類されます。

夜泣きへの対処法:消去法

消去法とは「疾病や怪我の場合を除いて,翌朝の決めた時刻まで は小児の行動性不眠症の症状(泣いたり,かんしゃく を起こしたり,親を呼ぶこと)を無視する」ことをいいます。

一般的な感覚でいうと、かわいそうと思える方法ではありますが、赤ちゃんが泣くからとあやしてあげたりとすることでかえって赤ちゃんの眠りにつくのを妨げ、睡眠リズムが身に付かなくなってしまうことがありますのでグット我慢して赤ちゃんに夜寝る習慣を身につけてもらう方法といえます。

日本では珍しいこういった対応もこちらで紹介したフランスの子育て本によると、フランスでは当たり前で、実際に赤ちゃんの寝付きはよいようです。

翌朝の決めた時間まで無視してしまう方法以外にも、泣いたりかんしゃ くを起こしたら,決めた時間(5-15 分程度)まで待っ てそれでも治まらない場合に様子を見に行く「段階的消去法」や、親が赤ちゃんと同室するが,赤ちゃんには一切対応しないようにする「保護者同伴 の消去法」も提案されており、効果もあるようですので、こちらからはじめてみるのも良いかもしれません。


夜泣きへの対処法:入眠儀式/ 積極的儀式

入眠儀式は就寝前にすること(入浴,歯磨き,服を着替えるなど)の手順をいつも同じ時刻,同じ順番で 行う「寝る前の決まりごと」。積極的儀式は就寝前に絵本を読んでもらう,子守唄を歌ってもらうなど児が興奮せずに楽しめる入眠儀式の一種です。

就寝時の泣き,かんしゃくのような不適切な行動を減らすことよりも、適切な行動を増やすことを目的としたアプローチといえます。

就寝前のマッサージと入浴を 取り入れた入眠儀式を行ったところ目が覚めてしまう回数がへり時間も短くなったという方法もあるようですが、赤ちゃんの好みによることもあり研究途上の方法といえそうです。


夜泣きへの対処法:睡眠制限法

小児の睡眠制限法は,児の普段の入眠時刻を あらかじめ調べた上で,普段の入眠時刻より 30 分遅 い時刻に児を就床させるようにする。15 分以内に児 が入眠したら、翌日の就床時刻は 30 分早める。15 分 以内に入眠しない場合は翌日の就床時刻を 30 分遅らせるという方法で、上述の積極的儀式と組み合わせて用います。

実施例は少ないですが、消去法ではあまりにも不安という場合に用いられる方法として行われているようです。


夜泣きへの対処法:計画的覚醒

予め目が覚める時間と回数を調べておき、目が覚める可能性が高い時刻の 15-20 分前に先回りして起こしてなだめたり,あやしたりする方法です。

数週間続けることで消去法ほどではないものの効果が出てくるようですが、事前に夜間の目が覚める時間を調べる手間があります。


夜泣きへの対処法:睡眠の予防的親教育

これは次の点を親に教育して不眠症を予防しようという研究です。「就寝時と夜間覚醒時の対応の仕方」、「睡眠―覚醒のスケ ジュールを一貫させること」、「就寝までに行うことはいつも同じ順序で行うこと」。これらを気をつけるように認識しておくことで効果があるようです。

まとめ:夜泣きストレスを一人で抱え込まないで。

代表的な方法をあげましたが、他にも授乳や離乳食も含めた時間管理を行う方法など様々な方法があるようです。とはいえ効果がありそうだと研究でいわれている方法であっても、子育て一般にいえること同様、どれも個人差や状況に応じて上手くいくこともあれば、上手く効果がでないこともありますので、自分やお子さんに合った方法を探してみてください。

また、少し不安に思える消去法についても、近頃はIT機器の発展でビデオモニターや赤ちゃんの体温などの状態をモニタリングできるような機器も開発されているようですので、そういった機器を併用してみるのも良いかもしれません。

こどもが夜中に寝れない原因は接し方以外にも気温や湿度、着衣が合っているかといった寝やすい環境かどうかなど種々ありえます。上記のような対処法をご紹介してきましたが、一人で抱え込まずに誰かに相談することも大切です。泣き方によっては病気が原因なこともありえますので小児科に相談してみるのもよいでしょう。パパさんママさんの睡眠時間が足らずに辛くなってきたときは、寝る時間がとれるように夜中のベビーシッターさんを頼んでみるのも一つの手段です。

赤ちゃんの夜泣き、不眠症を解決することで、母親の育児ストレスやうつ気分が軽減し、赤ちゃんは情緒的な安定が高まると言われています。上記でご紹介したような方法で、夜泣きに苦しむパパさんママさんが少しでも救われて健やかな時間が過ごせるようになれば幸いです。